うつ病で仕事がしたくないという人たちは、頑張って仕事へ出かけていかなければならないものなのでしょうか。
行きたくはないけれど、退職して生活が不安だから仕事を探さなければという気持ちを持っている人もいるでしょう。しかし会社に行こうと思うと、吐き気が起こり動けなくなってしまう。このような場合、一体どのような対応をすればいいのか。
今回はうつ病で仕事に行けないときどうすればいいかお話ししていきます。
仕事に行きたくないのはうつ病?
毎日朝が辛い、日々仕事に行くのが非常に辛いと思っているのは果たして全員がうつ病なのでしょうか。結論から言えば辛いと思っているだけではうつ病とは言えません。
朝辛くて会社に行きたくない理由には、 休み明けで気分が乗らないこともあるでしょう。また身体的な疲労感を感じている人たちは、特に朝が辛いと思います。そのような人たち全員がうつ病であるとは限りません。
職場の人間関係に悩んでいる人たちも、なかなか会社に行きたい気持ちにはならないでしょう。また自分自身に対して自信のない人たちも、会社になんて行きたくないと毎朝思っているのではないでしょうか。
そのようなとき、自分に対してどう言い聞かせても融通が効かなく、自分の体が自分のモノでないと感じる人もいることでしょう。この中には、うつ病にない症状も含まれているので、確認が必要になってきます。
うつ病かも?と思ったときのチェック方法
休み明けで気分が乗らないという人たちの多くは「今日一日頑張って仕事に行ってみよう」と思えれば、身体も段々と慣れて翌日からは案外楽に仕事と向きあうことができます。
このような人たちは、うつ病とは診断されないでしょう。うつ病ではなく仕事や学校に行きたくない人たちは、一日を乗り切るために自分自身に対しての御褒美などを考えると上手く切り抜けることが出来るかもしれません。
他にもうつ病でなければ次のような解決策が考えられます。
問題解決の手段を考える
会社や学校に行く辛い試練だけでなく、 休み明けに毎週楽しみの予定があれば、仕事に対してのモチベーションも変わってくると思います。たとえばちょっといいカフェに行く、仕事終わりに一人で居酒屋に行く、ケーキを買って帰るなどといったことをしてみるといいでしょう。
週明けの朝に辛い体験をしないためにも、週末を大事にする姿勢を持つようにしましょう。週末にダラダラした過ごし方をしてしまうと、朝起きるのが辛いと感じる可能性が上がるでしょう。充実した休日を過ごせれば、仕事へのモチベーションも上がるかもしれませんよ。
今日一日会社を休む選択肢
身体が疲れているから、毎朝辛い思いをしてしまう可能性もあります。身体が疲れているのなら、今後疲れないためにどうすればいいかを考える必要があります。その前に今日一日だけ会社を休む選択肢について考えてみてはどうでしょう。
今日無理をしたら、明日もっと体調がひどくなってしまうかもしれません。具体的な理由が思いつかない人たちは、仮病もありです。朝から下痢をしていて電車に乗ることができないなどの言い訳をしましょう。
睡眠時間をしっかり確保
身体が疲れていると実感しているなら休息をとりましょう。あなたは睡眠時間をしっかり確保できているでしょうか。人間は質のいい睡眠と8時間以上の睡眠によって、身体は回復するでしょう。
日々忙しいかもしれませんが、最低でも8時間は寝るよう努力してください。これは医学的に必要とされている睡眠時間です。これより短いならば睡眠時間が足りていない可能性があります。もちろん睡眠はしっかりとれていると感じているなら無理に8時間寝る必要はありません。
週末にまとめて睡眠を取るなどをするよりも、1日の睡眠時間を増やす努力をしましょう。
うつ病のチェック方法
うつ病は問診で医師により判断されますが、病気としてのうつ病なのか一時的な気分の落ち込みなのか本人にさえ分からない症状を判断するためにひとつの基準があります。
それはWHOの国際疾病分類であるICD-10や、アメリカ精神医学会のDSM-IVです。DSM-IVの質問内容は下記のようなものとなっています。
- 2週間以上継続して憂うつな気分で落ち込んでいる。
- 2週間以上継続して、興味や喜びを感じることがない。以前のように趣味を楽しめない。
- 2週間以上継続して食欲の増減、または体重の5%を超える体重の増加もしくは減少。
- 2週間以上継続して不眠または睡眠過多。
- 2週間以上継続して、落ち着きがなくなったり、気分が激しく落ち込んだりする。
- 慢性的な疲労感。
- 2週間以上継続して、絶望感や罪悪感を感じている。
- 2週間以上継続して、思考力が低下し、物事の決断が困難になる。
- ときどき死を考えるようになる(自殺念慮=希志念慮とも)、また具体的な自殺計画。
他のウェブサイトでも似たような翻訳になっていることでしょう。原文が英語なので翻訳に多少の差が出ますが、現在うつ病と診断する基準のひとつとなっています。
参考:うつ病と診断する基準はどうなっている?診断基準と症状について
うつ病の対策
うつ病の人たちが実際にどうしなければならないか。そのような人たちは、会社を上手く休むための方法を考える必要があります。そうしないとうつ病のあなたに対して会社は、それでも出社することを要求してしまうでしょう。
うつ病とは他の人たちには理解されにくい病気とも言える。うつ病をしっかりうつ病と自覚しなければならないのも、あなたからということになります。
体調不良を理由にして会社を休む
毎朝辛いのなら、体調不良を理由にして会社をお休みしましょう。腹痛・頭痛・歯痛・嘔吐・風邪と言った理由は、うつ病に対してなんでもあてはまるのではないでしょうか。
仕事に行きたくないのに無理して行けば、うつ病はますますひどくなってしまう可能性があります。
前日に休みの連絡を入れる場合には、がん検診や健康診断を受ける、家族の看病、子供さんが病気……などいろいろ言い訳を考えておきましょう。
心療内科に検査
休んだからといって、何をしていい訳ではありません。とにかく、あなたが目指していかなければならないのはうつ病からの回復です。まず心療内科に行くようにしてください。
うつ病の症状には、 吐き気がある、常に眠い・夜眠れない、腹痛、 食欲不振、頭痛、耳鳴りと言ったものがあります。さらに毎朝辛い状態で、やる気が全然でないというのもうつ病の可能性は充分あります。
気分が落ち込んでいたり、人とコミュニケーションを持ちたくなかったり、いつもモヤモヤした感じ、なかなか疲れが取れない、いつもイライラしている、汗をかきやすい……あなたの症状がどれかに該当していたらまずは専門家=医師に診てもらいましょう。
まとめ
うつ病の人たちが、無理して会社で仕事をする必要なんて全くありません。しかし体調不良を主張しなければならないのは、あなた自身です。
残念ながら現在の医療・科学技術ではあなたがストレスによって体調不良をおこしているということを客観的にすぐ証明できる道具は存在していません。
体調がおかしいと感じたら、うつ病を疑ってもいいでしょう。うつ病のチェックリストにある症状が自分にどれぐらいあるか確認してみてください。手遅れにならないうちに休むなどの対策をとりましょう。