就職活動に面接…ただでさえ気が重くなる響きです。しかも、うつ病からの社会復帰となると、さらに憂鬱になりますね。
それに加えて、履歴書には休職した間の空白期間が…。
『ここを面接官にいろいろ突っ込まれたらどうしよう…』
と不安になりますよね。
こんなとき、履歴書はどうすればいいのか、また面接ではどう答えればいいのか紹介していきます。
うつ病で履歴書に空白期間がある場合の面接対応
まず一番大事な点として、病気が本当に完治しているか?ということです。就職活動は、会社へ訪問したり知らない人と話したりと、体力的にも精神的にかなり負担がかかる。
一回で内定をもらえればいいですが、もしかすると何度も何度も不採用の通知を受け取ることになるかもしれません。もし、完治していない状態なら、再発してしまいさらに悪化してしまうという最悪のケースも…。
そこでまず完治したかを確認する意味でも、アルバイトや短期の派遣社員などから初めてみることも一つの方法と言えるかもしれませんね。アルバイトなどですと、履歴書の空白期間など関係なく、やる気があれば比較的スムーズに採用してもらえるはずです。そこである程度、働くことの感覚を取り戻すことができるかもしれませんね。
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そしていよいよ本格的に正社員へとなった場合、基本的なルールとして履歴書にはすべての職歴を記載する必要がある。もし空白になっているところがあるなら、面接官はそこが気になってしまうかもしれませんね。
そこで、空白のところについて、あらかじめ期間や理由を簡潔に書いて準備しておくことをおすすめします。履歴書の空欄に記載したり、別紙にまとめておいたりすることもできますね。そうするなら、面接官も必要以上にそこに気を取られずに済むかもしれませんよ。
ただ退職時期をごまかして書くことは絶対にならない。その時はうまく逃れたとしても、入社後に年金記録や源泉徴収票などから発覚する可能性は十分に考えられます。そのため職歴は正直に記入し、志望動機や自己PRによって熱意が伝わるようにしましょう。
面接で嘘の言い訳をすると不利になる?
面接の時にうつ病であったことを話すのか、話さないのかということは大きな問題といえます。もし完治しており、勤務や就業時間を考慮してもらう必要がない場合は、聞かれない限り告知する義務はありません。
今の日本では、残念ながら、まだうつ病などのメンタルヘルスに対して偏った見方をしているところが多い。できれば採用を避けたいと思っている会社も多いでしょう。ですので、正直に話すことによって採用のチャンスを逃してしまう可能性もあるのです。
面接で自分に不利なこと聞かれると、とっさに嘘をつきたくなるかもしれません。その会社で働きたくて面接に行っているわけなので、動揺してしまうことは誰にでもあることです。でも、嘘の言い訳をしてしまったら、次のような事態が待ち受けています。
- 選考で落とされる
- 内定取り消しになる
- 試用期間中に解雇になる
その時にはうまく誤魔化せたとしても、嘘がバレてしまった時のことを考えると、嘘はつかないに越したことはありません。
たとえ嘘をついて内定をもらったとしても、その後ろめたさから自分を追い詰めるきっかけになるかもしれません。
そして、もし面接で嘘の言い訳をして内定をもらい、働き出したとします。これまでの環境の変化や人間関係のストレスなどでうつ病が再発してしまったら、あなたは非常に不利な立場になります。解雇まではいかなくても、自主退職を促されたり損害倍賞を請求される可能性もゼロではない。
ただ、最近では、会社の方から面接で既往歴を聞いてくるところもあるようです。その場合も嘘をついてはいけません。会社には、これから雇おうとしている人について知る権利があるのです。なので、もし既往歴などを聞かれて面接に落ちたとしても「この会社には縁がなかった。他にまだ自分にあった会社があるはず!」と前向きな考え方をするようにしましょう。
ついつい内定をもらうことだけに必死になりがちですが、長期的に見て長く付き合っていける会社を見つけることも大切といえますね。
まとめ
履歴書に空白期間があったとしても、職歴はごまかさず正直に書きましょう。また面接で嘘の言い訳をしてはならない。
うつ病になると、残念ながら仕事ができなくなってしまいます。うつ病で休職すると周りから取り残されたような、自分は誰からも必要とされていないような悲しい気持ちになるかもしれません。
でも、きちんと治療をしたなら社会復帰は可能。たくさんある会社の中から、今のあなたにとってぴったりの会社を見つけることがきっとできるでしょう。